人 生(時)


喜びの時が訪れ
つかの間の滞在をすませて
すばやく去って行く
一つの影を人の心に残して

悲しみの時が訪れ
ぐずぐずと居座った末に
ゆっくりと腰をあげて去って行く
一筋の光を人の心に残して

生きるものに欠かせない
光と影が
思わぬ時に
思わぬ姿で人を訪れ
思わぬものを残して
去って行く

人はそれにふりまわされて
人生を学ぶ



「これから三年・・・」
その長さに嘆息する

「あれから三十年・・・」
その短さに驚嘆する

時という不可思議な
道を見つめて



なぞなぞ


世界で一番いいことなーんだ
はーい
愛することでーす




深刻な顔をして
一人道を急ぐ犬に出会った
難事にぶつかった時の
人間の顔つきそっくりだった

どうしたの
どこへ行くの
思わず振り返って声をかけたが
犬はどんどん行ってしまった

そうだよなあ
人生にはいろいろあるんだよなぁ

見上げた空の
顔色が少し悪かった



恐 れ


急に空から落ちて来た
瀕死の鳥のように
バサッと音をたてて
大きな木の葉が散った

ビクッと身をすくめて
それを覗きこんだ私の頭の上を
鳥が糞を散らして飛んで行った

あの鳥は
昨夜からの私の恐れに気づいていて
臆病者と嘲笑ったのかもしれない
でもあの鳥は
私の恐れが
愛する者への熱い想いからであることは
知らないのだ

それを知っているのは
昨夜までは騒ぎ回っていたのに
明け方からは
息をひそめて
そっと私の側に来てくれた
この風だけかも知れない



青い空の下で


もう一つまた
人間の本性の醜さを
知る羽目になった
うっかり
心を貸したために

空はあんなに広く
あんなに高く
あんなに美しいのに
その下で
人間の醜さが果てしなく
うごめいている

天は人に
醜くならずに生きるための
十分な恵みを与えているのに
人が
あくなき欲望を離れて
考えれば解る筈なのに
少し慎んでいれば
それが見つけられるのに

人はなぜこうも
醜さを繰り広げてしまうのか
高く澄み切った青い空の下で
その広大な明るさのもとで



自問自答


生きてゆかなくてはならない
どんなに辛くても
生きてゆかなくてはならない

(生きることを そんな風に
 義務として考えるのか?・・・)

しかし時に人は
義務に身を委ねることで
何とか耐えてゆけることも
あるようだ

それをまとって
暴風に耐える他にない時も



厄 介


いっその事
全部振り捨ててしまえばいいのに
人に対する重い気持ち
心に残しておくので
それに苦しむ
絶え間なく想い悩む

心に残したわずかなものが
次第に膨らんで
心いっぱいになってしまう



ささの葉


受話器に残った言葉を
耳に刺したままで夜を耐え
何とか迎えた朝の窓辺に
微かに聞こえる小さな歌声
小さく震えてささの葉が
泣き濡れた姿で歌っている

孤独な人の瞬きのような
不器用な人の口元のような
ためらいながらの哀唱歌
私の耳にそっと触れて

足どりの重い朝の扉も
冴えない顔の小風も
涙を浮かべながら
細雨の中に立ち止まって
静かにそれを聞いていた
私の耳にそっと触れて



ある時


私は今
自分の苦悩を
口に出したいと思う
誰かに話したいと思う

でもそう思った後で
それはやめようと考える

自分の口も
人の耳も十分ではないし
ありきたりの慰めを聞く
虚しさを予測したり
何か別の荷に
触れてしまうように思えたりして



優しい笑顔


優しい笑顔っていいですね
真すぐな瞳っていいですね
真剣な表情っていいですね

生きてる光が見えます



ないのだけれど


この苦しみに同情してほしいと
願っているわけではないのだけれど
こんな目にあっているのは
誰かのせいだと思っているわけでは
ないのだけれど
悩ます人の不幸を望んでいるわけでは
ないのだけれど

誰かから
相手が悪くてあなたが正しいと
言ってもらいたいと願っているわけでは
ないのだけれど
その逆でもないのだけれど
誰かに
何かを訴えたい気持ちなんです
でも
どうもうまく言えないんです



一人の人の


一人の人の冷たい言葉で
世界に太陽が無くなり

一人の人のやさしい言葉で
世界中の花が目の前に咲く

たった一人の一つの言葉が
私のすべてになり
世界のすべてになり
生死の鍵さえ持っている



沈 黙


何か言おうと思うのですが
言葉をつけると
ほんとうのものが
消えてしまうような気がして
口をつぐんでいるのです



現 代


動物は動物を超えること等
考えない
自然は自然を超えること等
望まない
(そのままで喜び生きている)

人間は人間を超えようとしているが
その試みが産んだ混乱と
破壊と衰弱を
のり超えることができないでいる
自分の心のトラブルも
足元にあるわずかな問題も
未だにのり超えられないでいる

そこで機械を超えた機械を
作って
解決をはかろうとしているが
その機械は人間を踏み超えて
人間を操作するように
なるのかも知れない

やがて人間は
バラバラに壊されて
しまうのだろうか



知 る


それを知ってしまったことは
知らなかった時には無い
重さを人の心に残す

知るという事の
辛さよ
重さよ
悲しさよ

知性と感情を整理しきれなくなる
人の弱さよ
切なさよ



沈 思


人と人との心が通じない悲しみが
淡雪のように
そっとそっと降りかかる
果てしなく落ちては
心を濡らし
心に沈む



事 実


言葉を駆使して
事実を告げても
幾つもの実例を示しても
人にはうまく通じない

沈黙し
沈黙に耐えていても
やっぱり事実は通じない

多くの人は事の真偽に
無頓着だし
人の世では
事実は利益のようには
大事にされない



逆 境


貧しさの中でしか味わえない
生命の豊かさがある

痛みの中にしか咲かない
美しい花がある

嵐の中でしか見出せない
光と宝がある

失敗した時にしか知り得ない
物事の本質がある




ポトポトと
自分のために流す
私の涙は小さな石ころ
足にあたって地に落ちる

ポロポロと
他人のために祈って落とす
友の涙は
大粒の輝く真珠
キラキラと空に舞う

あれは深海から採れた
高価な本物

石ころよ
起き上がって
あの珠の雫を拾いなさい



失 望


心の深い苦しみを
自分一人では支えきれず
この人に
この人ならばと口を開けば
そのために
なおいっそうの苦しみを
増すことのある人の世よ



一緒に


心の寒がり屋さん
一緒に凍える手を
こすり合いましょうか



空と大地


人の胸に降り積もる疑問と
嵩を増す愁いに
空は答えない
大地も答えない

すべてを知り尽くし
窮め尽くした故の沈黙だろうか
それとも
時を調べ
時を選んでいるのだろうか

重くなった胸が吐いた
白い息が消えない内に
その目が空も大地も見なくなって
闇を抱いてさまよう前に
求めた答えがほしいと願う身に

さらに空は高く
大地は強固だ
そして奥深い



花のまなざし


花が私を呼びとめて
語り出した

慈愛のような
懇願のような
忠告のような
眼差しで
私の心の奥に淀んだ
迷いと疼きを見透すように
私を見つめて

生きることの忍耐を
置かれた場所で
静かに耐えることの
厳しさと美しさを
それを全うすることの
辛さと強さを

花が
私に向かって語り出した




空を翔けていく
あの鳥は
何の恐れも痛みも知らない身なのか
その目に見たもの
手に触れ口にしたものの中に
嫌なものは一つもなかったのだろうか

それとも皆
その小さな胸に果敢に納めているのだろうか

楽しく歌いながら
大空に翼を預けて飛ぶ鳥の
何という明るさ
軽やかさ しなやかさ

未だ
受けたささいな傷をいじくって
低地の一点にうずくまる
私の胸の
はるか上を翔けていく



体 験


抱えているガラスの小瓶は
かなりひび割れているようなのです

こわごわ触れれば
人と関わることを恐れる思いが
ツーンとわびしい音をたてる

人との良い関係が壊れてしまった時に
心を突き刺したあの針の先のように
一瞬光って

あなたも私も大切なので
互いを美しく信じて歩む
肩のぬくもりを
そのままにしておきたくて
私は途中からそっと人を離れる

誰にも見えないガラスの小瓶は
かなりひび割れているようなのです



濁 流


家々の隅から
巷の路地から
草花の陰からあふれ出した
埋もれて変色した
弱い者たちの涙を引き取って
川が流れて行く

住み慣れた地から強引に
連れ去られて
狭い低地に運ばれ
手足を椀ぎ取られた
木々の裸体を載せて
その絶望にむせぶ肩を
撫でながら
川が流れて行く

行き場のない沢山の
破れた心臓と
潰れた声帯を拾い集めて
荒い息を吐きながら
川が流れて行く

幾千の泥に埋もれた
苦悶の残骸と搾り汁を
みな引き受けて
川が流れて行く



冬の風


鉛色の背を丸めて
黙りこんでいる冬空
その下を風が走って行く

人の世の非情に怒りをぶつけて
自分を傷つけてしまった者を
いとおしむように近寄って
風がしきりに声をかけている

自暴自棄になって
凍る大地に足を投げ出す者の
沈む首に
白いマフラーを
そっと巻いてやりながら

それは風が身につけていた
たった一つの防寒具

さあ靴を履きなさい
立って歩きなさい
そうして早く
灯のある場所を探しなさい
急いで 急いで

風は先を急ぐ身なのに
幾度も戻って来ては
懸命に呼びかけている

咳こみながら
身を震わせ
傷めた喉をかばいもしないで
声をふりしぼって
風が叫びに叫んでいる



憤 慨


知らないくせに
ほんとうのことは
何にも知らないくせに
聞こうとする
知ろうとする
真心も持たないくせに
なぜ勝手なことを
言いふらしてまわるのです
人の気持も考えないで



山びこ


山びこさん
あなたは人とは違って
私の叫びに
そのまま答えてくれますね

 ヒドーイ
   ヒドーイ
 ズルイゾー
   ズルイゾー

ありがとう山びこさん
人の里に降りてくるのは
無理ですか



キューリ


噛じるキューリよ
おゆるしください

体のためでも
舌のためでもなく
ただ胸のにがさを
なだめるために

涙をふりかけ
噛じるキューリよ
私の非礼をおゆるし下さい
腹に着くまで忍んで下さい



偽 善


くっさいうんちは
きれいだな
本ものだから
きれいだな
ありのまんまで
きれいだな

善人面は
きたないな
にせ物だから
きたないな

黒い腹を
覆っているから
くっさいな

おっと失礼
これはほんのいたずらことば
フンと嘲笑(わら)って
洗い流して下さい



落 葉


心に積もった人の悲しみのように
幾重にも重なって
色褪せた落葉が
雨上がりの庭に濡れていた

長く痛みに耐えていて
誰かにわずかな慰めをもらい
それを抱きしめていたような
うるんだ目をして
暮秋の内気な陽を
見つめていた

やっと
悲しみの共有を得た
私の心から
悲しみが一ひら一ひら散っていった
雨上がりの庭に
積もった落葉の上に



切 望


心が通じる人に
心が通じる人に
今 会いたい
会って
心の全部を話したい




いつもそこに
天の目があるその下で
生きる喜びと
厳しさと
安らぎと・・・



頷 く


悲しみを通って来た人が
悲しんでいる人の心を
包むことができる
苦しみを背負って来た人が
苦しんでいる人のうめきを
支えることができる

ひどい目に会って
あまりの事に怒りに心がふるえたことのある人が
怒りをぶつけてしまう人の気持ちを受け止めて
静かに頷いてあげることが
できるのではないかと思います



慰 め


悲しんでいる人のために
人間のできることは
ほんのわずかだ

しかしそのわずかなものが
人を深い淵から救い出す



理由(わけ)


花が美しいのは
口や目を持たないから

自分の色 形 大きさに
対して
何一つ不平を言わず
自分を他と比べることをしないで

どんな場所にあっても
そこにただ
あるがままの姿で
微笑んでいるから

創造主の愛の手に信頼して
満ち足りているから
かも知れない



課 題


今の世の中政治が悪い
社会が悪い
あれも悪いしこれも悪い
(ホントウニソウ・・・ヒドイモンダ)

しかし自分の目の前の山に
そういう理屈は通用しないし
山はそんな言い分では動かない

政治が悪くても
社会が悪くても
何が悪くても
目の前の山は自分の足で
越えていかなくてはならない
人にはいつも切実な自分の課題がある
どんな世にあっても
確かに生きてゆくための




人より先に
その頂上に着いたと言って
慢心するのはどうだろう

世界には高い山が沢山ある

最も高い山の上にも
無限に高い空がある



愛には


愛には理由(わけ)は無いのです

愛には理由(わけ)は要らないのです

愛には真実だけが要るのです



落葉樹


役目の終る時が来ると
その華やかな衣裳を
惜しげもなく
次々と脱ぎ捨てて行き

脱ぎ捨てた衣裳になお
穏やかな愛情を傾けて
夕陽を直視している

その振舞は
内側に真の誇りと使命を
握っているもの
天地と確約を済ませて
次の舞台を
見据えているものの姿

大空の下に胸をはって
すっきりと立っている



努 力


下から上に向かっていく
人生はすばらしい

上をめざしてはい上がっていく
その苦しみと戦いのなかに
人間の輝きが見える

何度ずり落ちても
気をとりなおし
やりなおして
上をめざしてのぼっていく
その姿にこそ
人間の真の力が見える

たとえ生涯
頂上にたどり着くことは
できなくても

ほんとうの頂上は
天にあるのだから
天にたどり着く日まで
ひたすら励んでいけばいい



足 跡


他人のものがどんなによくても
他人のものでは生きられない
自分の足で
自分の道を歩かなくてはならない
たとえ他人よりも弱くても
乏しくても辛くても

自分の持てるものを精一杯活用して
良い足跡を残して行けば
その足跡は小さくても
光っていく



偏 見


そちら側からだけでなく
あなたの体を動かして
別の側からも見てください
ほら違うものが見えるでしょう



そのような人が


強い人が
弱い人を助けられるんじゃ
ないと思います
自分の弱さを知っている人が
弱い人の味方に立つ人だと
思います

賢い人が
迷っている人を教えられるんじゃ
ないと思います
自分も迷ったりして
自分の愚かさを知っている人が
できるんだと思います

豊かな人が
乏しい人に与えられるんじゃ
ないと思います
乏しいことのつらさを知っている人が
自分の物を
みんな差し出しても
他人を助けたいと
ほんとうに願う人だと
思います




あるものは低く
あるものは高く伸び
あるものは横に広がり
あるものは地を這って伸びて行く
互いに触れ
互いに重なり合うようにして

誰も特に
他を羨望することも
疎むこともなく
無理に抱きかかえることも
退けることもなく
小さいものも大きいものも
それぞれが独自の仕方で
託された自分の生を
真摯に営んでいる

使命が終って去るものも
新しく生れて加わるものも
沈着にそれを為して
どの季節どの気候をも
謙虚に受け入れ
見事な調和を保ちながら
多くの命を育んで

森は幾歳月
弛むことも驕ることもなく
堂々と生きている

森は人間の割込みにも寛容だが
度が過ぎると顔をしかめ
身をよじり牙をむいて
怒りを顕わにする

互いの僅かな優劣の差に大騒ぎして
啀み合い挑み合う人間社会に
身震いし
欲望の達成に明け暮れて
束の間の生を粗末にしている
人間の姿を嘆くかのように
唸り声をあげることもあるが
たいていは静かに

威厳をもって立っている
力に満ちて生きている



花のように


風が右に吹けば
その身を
右に傾けて
右にあるものに微笑み

風が左に吹けば
左に傾いて
左にいるものに微笑む

風が頭をおさえつけたなら
下を向いたままで
下にいるものに微笑みかける

風に引きちぎられ
薮の中に落とされても
その薮の中にいるものに
微笑みを振る舞う

そんな花のような生き方を
私もしてみたい



小 鳥


澄み切った早朝(あさ)の空気の中で
小鳥が元気にさえずっている

 すっきりと
 くっきりと

今日の日を生きようと
歌うように

濁ってしまった夕暮れの空気の中で
小鳥が重たげな声で鳴いている

 すっきりと
 くっきりと

ばかりは生きられなかったと
つぶやくように

それは小鳥の弱さのせいでしょうか
午後から曇った空のせいでしょうか
いっとき強すぎた風のせいでしょうか
それとも
いつだってきれいな空気を汚してしまう
人間のせいでしょうか

小鳥は答えず
薄闇の空へ飛び立っていった




苦しいことがあると
人の目は
闇の方向に傾いていく
そうしてしきりに
闇だけを見つめてしまう
すると闇はもっと深くなる

でもよく見れば
闇の中にも
小さな光は光っている
その光から目を離さないでいれば
必ず光の道が
見えて来る

光を捜して
光を追って
懸命に光に近づこう



誠実な人々


欠点がまるでない
何の落ち度もない
というのではないけれど
「人としての誠実さにおいて
決して相手を裏切らない」
そのように励む人々を
知っているので
私は人の世に絶望せずにすんでいる

しばしば心がくじけてしまう
人の世で
誠実な心ある人々との
触れ合いは
私の心を広くし
人の世を
いとしいものに
思わせてくれる



それがあれば


小さな花を
そっと人に差し出す手

やさしい言葉を
一つ二つ人に与える口

それがあれば
人は人を生かす
大きな仕事ができる
弱く無力な者でも



希 望


気がついた所で直せばいい
できることから
やればいい
自分の分を果たせばいい
どんな時にも上を見上げて



悲しみの時


悲しみを
見つめ過ぎてはいけません
悲しみと密談していてはいけません
もっと大きくなってしまいます

悲しみの時は
他のものを見ることです
他の場所に行くことです
他の声を聞くことです
急いでそれをすることです

できたら
他の人のために手足を
動かすと

悲しみが少し
和らぐかも知れません
わずかでも
こころが安まるかも知れません



石になった綿の話


幾度も痛めつけられ
たたきつけられたその綿は
次第に石になった
石になって
路傍にうずくまった

通りかかった雨がふと気付いて
石にそっと触れたが
石は動じなかった

力不足を知った雨は密かに
星に話したが
星は瞳を閉じたまま
しばらく思案していた

ようやく決意して
瞳を開けた星は
光をいっぱい集めて
それを一晩中石の体に注ぎ続けた

その美しい光の力は
ついに石の体を持ち上げた
その体はふわりと浮かび
キラキラと輝いた

元に戻ったその綿は
固く心に誓った
今後どんなに痛めつけられても
決して石にはなるまいと
周りのものを暖めやわらげる
自分の使命を捨てまいと・・・



生きる力


困難や
苦痛は
予想していると
ひどく弱ってしまいますが
実際に直面してみると
案外
戦う力が湧いてくる
のかも知れません
生きるために
生きてきたのですから
いくつも山をのり越えて



森に咲く花


森の中に
可憐な花が咲いていた
見とれる人も無いのに
美しい装いをして
草の葉の陰に
ひっそりと薫っていた

そうしてわずかな時を
喜び生きて
何のためらいも見せず
慎ましく散っていく

気負いも煩いもない
短い一生をやさしい微笑に
包んだまま終える時にも
そっと脱いだ美しいベールを
「震えている誰かに届けてあげて」と
風に頼んでいくような
穏やかな素振りを見せて




人は得るために
心身を酷使し
得たものを管理するために
さらに労苦し疲労する
その疲労はしばしば
得た喜びよりも大きい

人は失うことによって弱り傷つき
その衰弱の回復のために
多くの時間を費やす
そうして
失うことの中に残った光を
見つけ出した時
人は心に力を得る

その力は
得たことにも失ったことにも
征服されない
生命そものの力だ



空を歩いてみましょう


立ち止まってはならない
心の痛みの中に
話しこんではならない
心の疼きとあまり長く
そうしているとその先
道はどんどん狭くなり
ひどくなっていく

早くそこから立ち去って
急いで明るい空に行きましょう
空はいつも
すぐそこにあって
仰ぐ者を拒まず迎えてくれる

痛みの中にある時は
思い切って空を
歩いてみましょう
心が晴れるまで
なるたけ遠くの方へ高い方へと
歩いてみましょう




花は透き通っている

どんな目
どんな唇
どんな手に対しても
拒否もなく
妥協もなく
無理もなく

花はただ透き通ったまま
そこに存在している

陽と水と土が共同で仕立てあげた
特製の衣に身を包んで
素顔の光を放っている

花は自分の姿を全く意識しないまま
その美しさと強さの本質を
顕わにして

花は透き通っている



回 復


長い雨だった・・・
暗い日々だった・・・
辛い時だった・・・

(あゝ何とか耐えたなあと
 一人微かに息を吐く)

何日ぶりかの太陽も
私と同じ思いでいたに
ちがいない
その身についた湿気を
一気に吹き飛ばすように
ぶるっと身ぶるいしてから
全身をひろげて
ぐんぐんと前進を
はじめた

さあ私も
あの太陽に続こう




木というのは
上へ上へとのびるために
下へ下へと根をのばす

人の目に映るのは
たくましい幹と
大空をおよぐ枝と葉
他から受ける誉れと愛慕も
そこに集まる

土の中の仕事と苦闘は
ずっと隠れたまま
見えない所で続けられる
しかし
木のほんとうの姿は
根の姿

根が成し続ける
満身の力をこめた
偉大な仕事



コスモス


友と語って帰る道で
何だか胸が重くって
足を止めた私の目の前で
咲きならんだコスモスが
ふわっと風に揺れた

花の中から赤トンボが
そっと飛び立って
青い空に向った



共 感


台風一過
優しい陽に付き添われて
私の涙が
泥にまみれた花びらの
伴侶になる

晴れ渡る空の下
互いに手を取り見つめ合う



髪の毛を




数えておられるお方


私の髪の毛を
全部数えているお方
母親よりも細やかな愛で
やさしく数えてくださる
私の神

どうして私のこの苦しみ
悲しみを
知らないわけがありましょう
愛のまなざしを閉じるわけが
ありましょう

人の髪の毛を数えてくださる
全知全能の神が
罪人の私のために
生命を捨てられたのです

こんな神が居るなんて
こんな愛があるなんて!
あなたはそれを知っていますか



ほんものの信仰を


友よ
ほんものの信仰を見つけてください
人の中にではなく
聖書の中に
単なるキリスト教という宗教でなく
人となられた神である
キリストを
あなたの内側で知ってください

友よ
形式や外面ではない
あなたの魂を救う
ほんものの信仰をみつけてください

あなたがほんとうに
愛と真理に生きる喜びを
味わうために
あなたの人生をほんとうに
価値あるものにするために



こんな深い主の愛を


誰が知るでしょう
こんな深い主の愛を
計り知ることのできない
無限の愛を
受ける資格のない身に
あふれるように注がれる
こんな深い こんな深い
主イエスの愛を

誰が知るでしょう
こんな大きな主の力を
計り知ることのできない
全能の力を
望みの全く見えない時も
必ず救いを備えられる
こんな大きな こんな大きな
主イエスの力を



愛の十字架


イエス・キリストの十字架
何ともおそるべきあの十字架
言葉に絶する極限の受難
あゝその凄惨さ

しかしあの十字架は
愛なのだ
愛の真髄であり
愛のすべてであり
全世界に湧き上がって
あふれる神の愛の泉なのだ
高く聖く深い
大きな大きなこの愛は
言い尽くそうとしても
言葉を超えてしまう

この十字架によって
人は神の愛を知る
この愛で
自分が神に愛されていることを
知る時
人は生きる喜びと力を得る

神のみ子の十字架から
今も愛が流れ出ている
信じる者すべてのために



身代り


主がむち打たれたのは
私の傷を癒すため

主がいばらの冠をかぶられたのは
私の心と人生から罪の棘を除くため

主がドロロッサの道を歩かれたのは
私がうつむいてヨロヨロと
人生の道を歩かなくていいようになるため

主が十字架で死なれたのは
私が自分の罪のために死ななくて済むため

主の十字架のお苦しみは
みんなみんな私のため
私を救うため
罪深い私の身代り

(主の十字架はすべての人のためです)



主のお姿


深い悲しみの中で主を仰ぎ
「悲しみのあまり死ぬほどである」
とおっしゃった主のお姿が見えた時
私の心から
私の悲しみが静かに消えていった



口をつぐむ


つぶやきが口をつぐむ
イエス様のお苦しみの前で
我が身を恥じて口をつぐむ
罪なきお方の十字架の前で



教えて下さい


この悲しみの意味を
主よ私に教えてください
マイナス面だけが大きく見える
私の目に
主よあなたが知っておられる
この悲しみのプラスの面を
どうか私に見させてください



扉は開く


どんな難しい問題を抱えていても
神を信じて
神に解決を求めて祈れば
必ず
解決の扉は開く



はげまし


一度や二度のつまずきが何でしょう
三度や四度の失敗が何でしょう
五度や六度の行き詰まりが何でしょう
十度でも百度でも
神は私たちの弱さをご存知です

憩いましょう大いなる御手に
感謝しましょう豊かなゆるしに
安心して歩き続けましょう
神に与えられた良い道を



懇 願


悲しみよ
今 口を開かないでください
あなたの言い分を聞く
余裕がないのです
よく祈って
心が静まるまで
どうかしばらく
口をつぐんでいてください



幸 い


それにしても
みことばは言う
「悲しんでいる者は幸いである」と
そうか私は
悲しみという幸いを
今持っているのだ
何にもないと思っていたけど

神よ私に
この幸いを噛みしめる力を
与えてください
みことばの約束通り
悲しみが慰めを呼んで来るまで



祈 り


ホロホロと涙がこぼれる
いろんなことがあった日の夕べ
一人座ればホロホロと
涙がこぼれる
お詫びや訴え
感謝や願い
不安や苦悩
一言も言葉にならず
涙となって
開いた私の
聖書の上にこぼれ落ちる



悲 愴


言葉にならない
声にもならない
涙にさえならない祈りが
あるのかも知れない

心が虚空を見つめるだけの
魂が奥の方でけいれんするだけの
そんな祈りが
あるのかも知れない

形容しがたい
深い霧の中に立って



苦 悶


出口の見えない闇の中を
行きつ戻りつ
幾度うめいたことだろう
合わせた手に
力を加えたことだろう
ここから
いつぬけ出られるのだろう
それまでにあといく度
涙がこの頬を通るのだろう
神の光が見えるまでに



恵 み


主よ
今日の恵みを感謝します
私が恵みと思ったことも
そうは思わなかったことも
今日のすべてが
あなたの恵みであったと信じて
感謝します



言 葉


言葉を慎むことも
言葉をよく用いることも
神と人への愛だと思います



神の目


人の世では
成功はねたまれ
失敗はくさされる

しかし神は
成功を喜んで下さり
失敗をゆるして下さる

神が愛の目で
すべてを見て下さるからだ
どんな時にも
神の目を見て休らおう



天にあるものを


悲しみが私を
主のそば近くへと足を運ばせ
天にあるものの素晴らしさを
深く味わう恵みを
与えてくれました

悲痛に満ちた世にあっても
私たちは天に触れる幸いを知り
主の慰めを豊かに受けていますから
どんな時にも
しっかり歩いてゆけるのです



祈りの中で


棘だらけの壁が
祈りの中で
愛の扉に変わっていく

苦くてならない杯が
祈りの中で
主の愛のあふれる
美味なものに変わっていく

祈り祈る祈りの中で
すべてが
よいものに変わっていく



思 案


「どうしたらいいだろうか」と
つぶやいたら
通りかかった秋の風が
「祈ってみたら」って
小さな声で教えてくれました



信仰に生きる


神を信じる信仰はすばらしいものだ
しかし
「信仰」「信仰」と言って現実を軽視したり
人間社会のあり方や
知性の判断を無視するようで
あってはならない

―聖書もそれを教えている―

霊的な事は最重要だが
人の世の常識や人間の心理を
考慮することを忘れてはならない
自他共の人間の弱さや罪深さの認識を
怠ってはならない
信仰者は
その姿勢は天にむけられてはいるが
地にいる間は
きわめて現実的な努力と思慮と
選択と苦闘を続けなければならない

真の信仰とは
人間として
実に人間としての喜怒哀楽を
まともに味わう中に息づいて
光となり
いっさいを照らすのだ



思い煩い


心が散らばる

いろんなことを
あれこれ考えては
心が果てしなく
散らばっていく

それを何とかしようと
一人もがいては
疲れ果てる
微かな風にも散らばる
小さな心を
私はもう
支え切れなくなる

とにかく腰をおろして
神に祈ろう
聖書を開いて
助けを得よう

これまでも
その度毎に
確かな平安を得て来たことを
覚えて
そうしてみよう



愛のために


自分の悩みを払いのけて
自分の心を力づけよう
この日も人を愛するために

神よ私に
愛の手を貸してください
この小さな者が
精いっぱいの愛に生きて
誰かを生かせるように
誰かを暖めることができるように



知 る


身を低くするほどに
神の高さを知り
心を貧しくするほどに
神の豊かさを知る
自分の弱さを知るほどに
神の力が自分の内に
強く働くことを知る




信じなくては生きられない
従わないでは進めない
この険しい人生の道を
どうして自分の足だけで
まっすぐに歩めましょう

逃げるか
破れるか
ごまかすか
主イエスよ
あなたにすがって前進
さらに前進



あわれみ受けて


神さまのあわれみ受けて
この日まで
進んで来れた私たちは
これからも
いずこまでも
ただあわれみによって
主の道を歩み行けると
信じます



感 謝


主よ感謝します
与えられた喜びも悲しみも
主よすべてを感謝します

主にある人生の道々では
いつも必ず良いものが
見つかりますから
私を生かすものが

私の信じる神は
深い深い愛の主で
信じる者のために必ず
すべてを益にして下さいますから
どんな大きなマイナスをも
まちがいなくきっと・・・



不可知


この世には
解らないことが沢山ある
しかし神は
私たちが知らなければならないことは
知らせてくださる
考えても探っても解らないことは
私たちの領域ではなく
神の領域だ
そのことに同意しなければ
私たちは
真実を追及するあまり
破壊的になってしまったり
人としての実りある生き方や
生かされている喜びを味わう人生を
無くしてしまうかも
知れないのです



人 生


「やむをえない現実」として
そのまま受けとめるしかない
幾つかの事柄を思って
フーッと肩を落とす

自分の思いに余る
難題に見舞われながら
私たちは生きている
しかしそれでもなお一人一人の人生は
やむを得ない現実ではない

神から与えられた
かけがえのない必然の現実だ
だから足元だけでなく
上を見上げ
一日一日を大切に生きてゆこう



信仰の灯


やっぱり私は信じよう
たとい祈りは聞かれなくても
祈れば祈るほど
かえって事態は悪くなるように見えても
神のみ手は全く見えなくても
それでも私は信じよう

信じても祈ってもだめだと
信仰の灯を消したとたん
魂に襲いかかった
闇の力に身震いした
ああ その底知れない暗さよ

とにかく神を信じよう
闇の中には立ち得ても
心の闇には耐えられない
神のみ手が見えない時でも
信仰の灯を手にしていれば
神のみ顔は見えていて
闇は心に入って来ない
だから私は信じよう
どんな時にも
やっぱり神を信じよう



人の心


人の心は揺れ動く
右に左に揺れ動く
人の言葉に揺れ動き
世のさまをみてまた動く

神のことばを
知らないなら
心は絶えず思い乱れ
確かな歩みはできなくなる



動 機


動機のきよさにこだわろう
クリスチャンのするすべてのことに
目に見える結果や人の評価よりも
動機のきよさにこだわろう
クリスチャンは世とは違って
神の前に生きるのだから




「光あれ」と
神は闇の中で叫ばれた
すると光は現われた

〃光は闇の中に輝いている〃

私たちの心と人生の闇の中にも
神が「光あれ」と言われると
光は現われ
闇を追い出す

神を信じる者は
闇の世にあっても
光の中に生きることができる



未 熟


耐えることが
つぶやきなしにできるなら
ゆるすことが
戦いなしにできるなら
愛することが
ためらいなしにできるなら
悪に負けない強い善を
この手にしっかり握りしめておけるなら
深く心に願いつつ
力を入れる足もとに
涙が手からずり落ちる



姿 勢


神を知っている者にとって
大切なのは
何をしたかよりも
どう生きたかです
それも
人の前にではなく
神の前にです



非は非


弁解はいくらでもあるが
やっぱり非は非だ
黙して悔い改めよう



解 決


人生の解決は
正確な解釈ではない
すぐれた解説でもない
(頭脳の解決は
 私の日々に力を与えない)

人生の解決は
「神を見出すことだ」
聖書が語る
信仰と希望と愛を
自分のものにすることだ

神に頼って
これを失わずに
日々を生きてゆくことだ



福 音


固まってしまった宗教に
生命の温かさはなく
愛の光はない

観念的宗教の固さ醜さ
冷たさ恐ろしさ
時々その鎖をふりまわして
人をひどく傷めつける

聖書の福音は
単なる宗教ではなく
生命の温かさに満ちた
救いと愛の道だ

人はそれを曲げたり縮めたり
延ばしたり固めたりして
いびつなものにしてしまったりするが
しかし
聖書のほんとうの教えは
尽きない愛と希望を与えて
人を生かし続ける
神の救いと力の実証だ



生きること


難しいなあ
あのこと このこと

難しいなあ 人の世

難しいなあ 自分

それを神に任せて生きてゆく
つぶれることなく生きてゆく




心さえ明るければ
かなりの辛さに耐えられる
もし私の心が
神を信じてほんとうに明るければ



聖 書


汚いものを
きれいに見せるのは
人間がよくすることです

汚いものを
きたないまんまに見せるのが
聖書です

だから人はたいてい
聖書を敬遠します
でもよく読んでみれば
聖書には
汚いものをきれいにする力がある
ことがわかります

本当に美しいものが見えてきます



極端でなく


右が大事と言えば
一気に右の端まで行ってしまい

左がいいと言えば
いつの間にか左の端だけ歩いてしまう

これはいけないから真ん中を・・・と言うと
右も左も全く寄せ付けなかったり
真中に座り込んで
ぶらぶらするだけになってしまったり

人間は何事もこんな具合に
なりがちだ
どうしたらバランスの取れた
確かな歩み方ができるだろうか
特に信仰の事柄において
それをしっかり考える必要があると思う

掘り出す毎に輝きを増す
無限の真理である神の言を
一塊の観念の中に閉じこめて
凡常なものにしないように注意しながら

光と闇 真と偽 聖と俗 大と小を切り分ける
シャープな洞察力を堅持できるように励み
神を第一とした地上での歩みを
大切にしなくてはならないと思う



財 宝


神は人間のために
自分の生命まで与えられた

これほどの神の愛を
信じないのは
莫大な財宝を
みすみす捨てているようなもので
実にもったいないことだ

これが自分のものになったら
世界中の宝物を手にしたよりも
幸福になれるのに

神の愛を信じないことは
この上ない損失だ
実に不幸なことだ



真 理


神が主権者だということ
全知全能の絶対者だということを
信じたら
人の心から暗い疑問は消えてゆく

この神が
自分を愛してくれていると
信じる人の人生からは
決して希望は消えてゆかない




嵐のあとの青空が
私の心に広がるために
その喜びを知るために
神はわたしに嵐をくれた




心の痛む時は
人の痛みを知っている人に
会いたいと思います
優しい声がほしいと思います

神さまの愛は十分ですが
心の痛みをいやすのは
神さまのお力ですが
でも地上に生きている私たちは
やっぱり人の心もほしいのです
神さまはその事を知っておられて
人を与えてくださるのです



困 難


苦しい坂を登るごとに
空が広く見えてくる
つらいことを経験する度に
また少し
神さまのみ顔が
近くに見えてくる



人の愛・神の愛


あゝなんともろい人の愛よ
たった一言で
ほんの僅かなことで
たちまち崩れてしまう
人の愛のはかなさよ
これを見る人生のわびしさよ
空しさよ

これだけしか
こんなもろい愛だけしか知らなければ
私は悲しみ嘆いて
自分の人生を捨てていただろう

あゝ神の愛の偉大さよ
その無限の深さよ 確かさよ
この愛を知って生きる
我が身の幸よ 喜びよ



青い空


空が青い
それだけで
幸福を感じる日

平凡でも
この上ない喜ばしい日

仕事が楽しい
食べ物がおいしい

神よ
あなたの恵みは
すばらしい



小 事


たいていの場合
人の幸 不幸は
そんなに大きいことに関わっていない

周囲の人のほんのわずかな言葉や
態度に関わっている
小さな歩みに神の愛を注いでいこう



誰かが


心が痛くてたまらない
心が寒くてやり切れない
どうか助けて!って
秘かにうめいている人が
今日私のそばにいるかも知れない

私の住んでいるこの街に
この道を歩いている人の中に
この店で買い物をしている人々の中に

外側は
そんな人はいないように
見えるけれども
ほんとうに一人もいないだろうか
(私は時々その一人)

もしいたら
助けてあげたい
私に力はないけれども
神さまの愛を知らせてあげたい



神を知ってください


神を知って下さい
きっと心が満たされますから
この世のものでは決して
埋めることができない
心の空白を
天の恵みが
埋めてくれますから
求める者に
信じる者に

神を知って下さい
大切なあなたの心と人生に
ほんとうの光を入れて下さい
神の光の中を歩む喜びを
この世のものでは得られない
この上ない幸いを知って下さい

神を知らずに
光に背を向けて
どんなに多くの物を持っていても
ただ重荷と苦痛を増すだけなのですから



友 へ


大丈夫です
友よ大丈夫です
きっと大丈夫になります

イエス・キリストを信じる人生に
絶望は絶対にないですから

幾度となく絶望の淵に立って
そこから救い出されてきた者が
言っているのです
信じてください

本気でイエスさまを信じて
祈れば
それが事実だとわかりますから



イエスさま


愛に満ちたイエスさま
あなたの愛を知っているので
私のような小さな者でも
恐れないで生きてゆけます

死を打ち破られたイエスさま
あなたの力を知っているので
私のような弱い者でも
勇気を出して生きてゆけます

贖い主のイエスさま
あなたの赦しを知っているので
私のような罪深い者でも
沈むことなく生きてゆけます

恵み深いイエスさま
あなたの真実を知っているので
不確かな世にあっても
迷うことなく生きてゆけます